東京のタクシー会社で採用担当というお仕事

東京のタクシー会社はみんなドライバー不足になやんでる。

まぁそういう現場でやたらとくる求人サイトの営業相手に暇つぶししてる場合ではないのでありますが

この手の具体的なはなしはなかなかブログに書きづらい気がしている。

ただ、サイトはちゃんとやって行かないと終わる事も散々経験しているので、逆にハードルが上がってなかなか前に進まない。

東京のタクシー会社はぶっちゃけニーズは回復傾向にあって、忙しさだけでいえば決して斜陽とは言えない状況にある。

しかし、運輸業界全体の傾向として忙しいのに収益性が芳しくないというのが実態なのではないだろうか?

東京のタクシー会社は斜陽産業?

新規顧客の取り組みという事で都内のタクシー事業者が先行した初乗り410円はそこそこ好評でもあるようで、遠距離客には申し訳ない値上げ案件であるにも関わらず需要は増えている

需要があるにも関わらず肝心の労働力不足がこの業界の悩みの種で、運輸業という広い括りの中でも、大手のヤマト運輸が直面しているのと同様にドライバー職という仕事への応募が少ないのが一番困ったところだろう。

 

東京でクルマの運転をする仕事

流れとしてはトラックなども含む運送業全体がドライバー不足という状況にあって

2種免許の縛りの関係もあって、はじめからタクシーという選択が適わないという問題がある。

トラック業界では荷物の積み下ろしなども付随するので若者が手っ取り早く稼ぐ仕事としてはそこそこの求職者もいたものだ。

トラックの仕事で体力的に厳しくなった年代を吸収する事でタクシー運転手への転職もそれなりに数はあった気がする。

というか、自分がそのまんまその流れで、2t~4tで働けた時代のトラックも乗ってたしフォークリフトもついでに覚えた世代ではある。

免許制度の更改もドライバー職が主体の業界にとってはダメージが大きいのではないだろうか?

東京のタクシー会社は規制緩和で数だけ増えた

東京には現在400を超える法人タクシー事業者がいるらしい。

この400オーバーというのは営業エリアで縛りのある23区、武蔵野市三鷹市の事業者にかぎればもう少し少ないのかもしれないけれど

今さら言うにも意味は感じないが、自民党をぶっ壊す事で支持を集めた総理の時代の規制緩和と自由化はタクシー業界にとってプラスではなかったようだ。

とにかく沢山会社がある。

そのそれぞれが必死に乗務員募集を掛けているものの、認可を受けている車両数に対してドライバーは不足している。

ドライバーの数さへ増えれば収益があがると思っている経営者が殆どの様に感じるのだが、事業者としてその発想だけでいいものかどうかはわからない。

運転免許という資格を使った仕事なので職務上のリスクは結構高いものがあるし、利用客への教育など考えもしないお役所主導の業界なので

昨今、この国で増加の一途という印象のあるモンスタークレーマーなどの存在にも脅かされるリスクがある。

つまり、一定の離職率も織り込んで常に募集をし続けなければならない業界の構造的な問題だ。

東京のタクシー会社は、何処へ行く?

そんなこんなの状況の中で、中小と大手のタクシー会社と個人タクシー業界は全体として迷走している感は否めない。

まぁ迷走しているのは一部中小の法人タクシー事業者に限定されるような気もするが

大手は資本というか、その使える予算というリソースを最大限に垂れ流して中小の買収にも余念がない。

求人広告に関しても買収された会社を本部からの出向役員で子会社化して予算をつけて広告費の高騰にも一役買っている。

体力のない中小のタクシー事業者は、本来の収益源となるドライバーの採用も滞り実益が圧迫されていく傾向にありそうだ。

 

日本ではタクシー事業に関しては戦前、戦後 東京オリンピックの頃から様々な規制が行政によって行われてきた

神風タクシーが社会問題になった一件には東大の表玄関先で霞が関の皆様には許しがたいタクシーによる東大生の死亡事故もあったらしい。

その一方で、日本のタクシーには「個人タクシー」という制度があって、一定の基準をクリアしたタクシードライバーには独立自営の道がある。

法人タクシー事業者にとっては、このシステムも目の上の瘤かもしれないけれど、事業者として労働者の権利を阻害する訳にもいかない。

個人タクシー事業者の質が低下しているとの懸念もあるが、これは管轄している役所や政治の方向にも問題はある気がする。

 

この辺の事情は、これから色々と提示できる内容もあるけれど

この業界は、まとまらない事が根本的な問題なんではないだろうか?

という事で、今日のところは自分が納得したのでおしましです。

 

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